イトーヨーカドー函館店がもうすぐ閉店。優しいお店の記憶ぽろぽろ。

北海道に移住してまもなく、イトーヨーカドー函館店で寝具一式を購入しました。
2011年当時は二階の駐車場側に寝具コーナーがあったのです。
寝具を購入したことで、
これで寒さをしのげる、これで居場所ができるっていう安心感がありました。
やがて寝具コーナーは無くなり、靴下コーナーになりました。
父の日にプレゼントの靴下を買いました。
むかしのイトーヨーカドー函館店を知っている主人に聞くと、そのコーナー付近はもともと書店が入っていたのだとか。
大型スーパーやデパートからも、次々と姿を消している、書店。
さびしいですね。書店があるデパートはそれだけで好きになってしまいます。
イオン函館湯川店にも、リニューアル前は書店が入っていたのです。
テーオー小笠原もワンフロア文教堂でしたよね。函館から書店がどんどん無くなっていきます。
絵画教室を始める直前の2014年3月、函館のイトーヨーカドーへ教室備品を買いに行くと(ヴィレッジヴァンガードで模型やラグ等を買いました)ずっとお世話になっている料理人の方とばったりお会いしました。
何をしているの?と訊かれて絵画教室のことを話すと「私、通います」と即決。
そのまま最初の生徒さんになってくれました。なので教室の広告を出す前に、生徒第一号の方とはイトーヨーカドーで出会っていたのです。
教室をはじめてほどなくして、高校生の二人が受験対策に通ってくれるようになりました。
彼女がバイトしていたのもイトーヨーカドー函館店でした。
何回か顔を見に行きました。元気に働いていて嬉しかった。
そうそう、一階にあったお蕎麦屋さんが美味しかったんです。
また行きたかった。
二階にあったファミリーレストランのファミールは、昼間っからコップでビールが飲めるので、
餃子なんかを注文して1人で休憩に使っていました。
地下にあったポッポは、全国のヨーカドーにもあるファーストフードの店舗でした。
私の生まれ故郷である横浜の店舗にもありました。
現在レストランを経営している実弟が、最初にアルバイトしたのがポッポでした。
クレープやお好み焼きを買いに行ったものでした。
函館店のポッポは、いつのまにか閉鎖されていましたね。
いつ行っても温かい店内と安定した品ぞろえで迎えてくれたイトーヨーカドー函館店。
母になってからは、子どもの遊び場がどんなに有難かったことか。
子どもが大喜びで、安心して遊べる数少ない場所でした。
コロナ禍もがんばってくれました。スタッフの皆様ありがとうございます。
今日閉店セールに行ったら「みんなの遊び場は6月5日で終了しました」の張り紙がありました。
フカフカの黄色い床が気持ちよかったね。
壁の函館を描いたイラストも嬉しかったね。
遊び場の横には、育児について無料で相談できるコーナーがあって
相談員さんが常駐していました。
おむつ替えや授乳の小部屋もありました。
本当に、子どもにやさしい店舗でした。
ひとつのお店が無くなるだけ、とは思えないくらいのさびしさがあります。
お店に関わっていたすべての人にお礼を言いたいです。
ありがとうございました。