自画像を鉛筆で描く|解説動画あり
自画像を鉛筆で描く流れです。
写真ではなく鏡を見ながら制作します。
自分の姿を描くのはけっこう大変ですが、
人物を描く上での「自分の癖やフィルター」に気づけるので、オススメです。
特に普段はイラスト系を描いていて、リアルな人物デッサンがイマイチ描きづらいという方は
自分の顔を通して「リアルな人間の骨格や肉付き」を観察できるのでぜひトライしてみてください。
描く順番で写真を載せるとともに、解説つきで載せていきます。
最後に動画をリンクしていますが、動画では記事内より詳しく解説していますので
ぜひご覧ください☺
制作時間:約1時間(動画撮影しながら描いたので、全体では1時間半使いました)
使用画材:四つ切画用紙・鉛筆(3B・2B・B 各1本)・練り消しゴム・鏡・画版
①3Bの鉛筆でざっくり全体を描いていきます。
まず第一に
画用紙の中に、しっかり描きたい部分が入るようにします。
この時点では、ざっくり描くため 形がおかしかったり、気に入らなかったらどんどん消して直します。
描きこみが進んでからだと、消してもう一度描くのはけっこう大変です。
②3Bの鉛筆で、顔の目鼻口や、手もとなどを描いていきます。
顔の目鼻口や、手元などを描き始めます。
顔は、鼻から描き始めると(顔の中心部分なので)他のパーツとのバランスがとりやすくなります。
手元は、鏡を持っているため本来は見えないのですが たまに鏡を置いて手の観察をしながら描いていきます。
初めのうちは、手や服などをあまり入れないで顔をしっかり描く構図のほうがいいかもしれません。
③2BやBの鉛筆を使って、少しずつ詳しく描いていきます。
自分の顔なので、じっくり観察してみてください。
観察して発見した形や影を、しっかり鉛筆で描きこみます。
上手に描けなくても大丈夫です、とにかくよく見て描くことを意識します。
私はアラフォーなので顔にタルミや皺などもあります。それらも美化せずに描こうとしています。
自身の特徴や、綺麗ではない箇所もよく見てみてください。
イラスト系の絵では出せないリアリティを作品にできるのも絵画の醍醐味です。
④鉛筆のタッチをしっかり残したまま、練り消しゴムで明るい部分を抜いたり、周りの汚れを消したりします。
一生懸命観察して グリグリと描きこんでくると、画面が手の跡で汚れたり、全体に黒っぽい画面になってきます。
この段階では、小さな練り消しゴムを使って明るい部分や汚れの部分を消していきます。
一気に消さずに、本当に明るいと思える箇所から少しずつ消して「白」を出していくとうまくいきます。
最後に、画面の余白にある手の跡や黒ずみも消して、完成です。
下の動画では約1時間半の制作を何回かに区切って
詳しく解説しています。あくまで私の描き方ですが、
きれいに上手いデッサンを描いているわけではなく
観察しながらゆっくり進めているのが分かると思います。