函館十字街を歩いてきました|坂精肉店とバラエティショップさか総菜屋の思い出
函館市末広町にあるまちづくりセンター内の「Cafe Drip Drop」は私の癒しスポットのひとつですが、先日美味しいコーヒーを頂いた帰りにこんなポスターが目に留まりました。
まちづくりセンターから徒歩圏内にある、十字街のポスターです。
十字街、しばらく行ってなかったので足を運んでみました。
平日の午前中ということもあり、人がほとんど居ません。
父が宝来町の出身で、十字街のことはよく話に聞いていましたし
この界隈は好きで十代から一人で散歩に来ていました。
大好きな祖父を、十字街の街角で撮影した写真もあります。
そうそう、ここにいい書店があったはず・・。
久しぶりの「栄文堂」書店です。
じつは十年ほど前、弟とお嫁さんが函館に来たとき
一緒にこのお店に立ち寄りました。当時、お嫁さんのお腹には赤ちゃんがいて
この栄文堂さんで弟は命名の本を買い、そのあとランチで行ったパザールバザールさん(現在は函館から移転)で第一子の名前を決めたのでした。
なので、甥っ子の名前はこのお店とパザールバザールが記念の地となりました。
欲しい本が沢山あったのですが(特に自費出版の函館関係の書籍が素晴らしい充実ぶり!)
買いそびれていた棒二森屋の本をこの日は購入しました。
店主さんが色々とお話をしてくださり、嬉しいひとときでした。
十字街の先に、古くからの市場があります。
そこで長年営業されていた「坂精肉店」をご存知ですか?
同じ経営元の、美味しい手作り惣菜のお店もあって
子どもの頃からよく買いに来ていました。
その並びにはバラエティショップ・さかという万屋さんもあり、現在は閉まっていますがお店の名前は壁に残っています。
お惣菜がほんとうに美味しくて、しかもびっくりするほどお手頃価格で、
手作りコロッケがたしか一個30円くらいでした。
何十年も値上げしないまま、惜しまれながら十年ほど前に閉店されました。
大きな甘納豆の入ったお赤飯、
蒸し鶏のサラダ、きくらげのサラダ、ポテトサラダ、
どれも本当に美味しくて、素晴らしいお総菜屋さんでした。
十字街。華やかな名前が伝えるかつての函館も素敵だったでしょうが
今の函館が好きな私には、またすぐにでも訪れたい街角なのでした。
懐かしい風景が思い浮かんだのでコメントしてみますね。
十字街と言えばやはり十字街電停を中心にした風景ですが、水道局が建設される以前の十字街もお好きでしたか?
そこは昔ながらの商店街でアーケード街でした。プレイガイドでは映画やお芝居の前売り、宝くじが買えました。お蕎麦屋さんもあり。隣には衣料店、かどには量り売りの「みつげん」さんというお菓子屋さんがあり、週一回大福の販売で行列が出来ていました。隣は「紀伊國屋果物店」時間が経過すると少しずつお安くなる果物が狙い目でした(笑)今は亀田に移転した食器店があってその隣から現在の「中村乾物店」につながります。店主のおばさまがまだお元気なのでお顏を見るとほっとします。今でも量り売りなのでおすすめですよ(^^)/
3軒とぶともう五島軒ですが、昔は2階がカフェになっていてパフェとかケーキとか食べられました。最近はカレーパンが人気ですがいいお値段ですのでたまに現れる”訳ありケーキ”の詰め合わせが狙い目です。自宅用ならこちらで十分。ポイントカードもお得です。
平成6年の8月港まつりの頃大きな火事があり、向かいのかどの薬局からラーメン屋さんの隣までのおよそ12棟が全焼しました。風は最初眼科側に吹いていたので病院は逃げる態勢だったようですが、夜半に風向きがぐるりと回り反対の薬局側に吹きました。
アーケードが撤去されたのがこの火事のせいだったのか水道局の建設によるものだったのかは記憶が定かではありませんが、あの家事がなければまだまだ趣のある商店街だったかも?
ちなみにもう閉店してしまった北洋銀行は平成9年までは破たんに追い込まれた拓銀(北海道拓殖銀行)でした。まさか隣に坂本龍馬像が立ちコンビニが来るとは夢にも思わなかったあの頃でした。