透明水彩絵具を使った似顔絵の描き方/チェリまほ

 

「好きな人(推し)を描きたい」という気持ちは絵をぐんぐん上達させます。

「好きな芸能人やアイドル・アーティストの似顔絵を水彩絵具で描きたい」ときの

透明水彩絵具を使った「似顔絵の描き方手順」を写真つきで解説していきます。

 

 

 

 

 

今回は現在放映中の深夜ドラマ通称「チェリまほ」から、

赤楚衛二さん演じる「安達」と町田啓太さん演じる「黒沢」の絵を描いていきます。

赤楚さんは純和風の愛らしい顔立ち、一方町田さんはハーフっぽいキリっとした顔立ちです。

個性の異なる2人を描きわけるコツ楽しく描くポイントなども解説していければと思います。

以下、私の描き方はほんの一例です。似顔絵には様々な方法があるので、いろいろ試してみると楽しいです。

 


使用画材

  • 透明水彩絵具(今回はセヌリエのハーフパン)
  • 水彩用の絵筆(今回は丸筆を2本)
  • 筆洗
  • キッチンペーパー(筆拭き用)
  • 下描き用の鉛筆(2Bを使用)
  • 練りゴム
  • 厚手の水彩用紙

 

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まず鉛筆で下描きをします。

今回はデフォルメしないでストレートに描きたいので、出来るだけ顔立ちを丁寧に観察して描いていきます。

影の濃いところなども、うっすらラインで描いておくと色を塗る際に分かりやすいです。

 

 

髪の毛から塗り始めます。

最初にしっかり濃い色を使うと、度胸がついて(笑)そのあと描きやすくなります。

→その際は、髪の毛や服など、濃い色を使っても自然に見える箇所につかうのがオススメです。

 

 

今回は絵具の色を二種類の系統に分けてから作業を進めていきます。

  • A「青・緑色」系統
  • B「赤や黄色やピンク」系統 

この2つの系統を交互に使います。

まずは A「青・緑色」系統で黒沢を塗っていきます。

 

ポイントは、「影になっているところと色の濃いところを塗る」

 

 

↑のような感じで、実際には肌色の部分でも、影があったらA薄く塗って形を出しておきます。

鉛筆デッサンで、暗い部分や濃い色の部分を描いていくのと同じように

透明水彩絵具でデッサンをするような気持ちで描いていきます。

 

 

同じく安達も塗っていきます。

安達は正面を向いているため、顔に影があまり出来ていません。

なので、髪や服はさらっと色を塗りますが

黒沢のように顔には影をつけないで、そのままいったんおいておきます。

 

 

背景を塗ります。

二人の影や髪などがざっくり塗れたところで、背景の空を塗りはじめました。

このドラマ作品はオフィスがメインの舞台になるのですが

二人の関係性の爽やかさを出したくて 空を背景にしました。

 

 

白く残した雲に、温かみのあるグレーで影をつけました。

このグレーは、青系に茶色系を混ぜて作っています。黒はほんの少しだけ混ぜています。

 

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顔などの、やや薄めの影を描いていきます。

頬や鼻など、さっき塗った部分よりもやや薄めの影を描いていきます。

このように段階的に立体感を出していくと、失敗もしづらいですし確認しながら進めることが出来ます。

 

 

安達・黒沢、それぞれ50%くらい塗っています。

顔を描くとき、一気に100%仕上げるのではなく、段階的に少しずつ仕上げていくと描きやすいです。

 

 

B「赤や黄色やピンク」系統で顔を描いていきます。

さきほどは青系で描いていましたが、今度はB「赤や黄色やピンク」系統を使って顔を描いていきます。

まずは黒沢の目鼻口から。

 

 

次に安達の顔も、頬など含めて描き進めていきます。

 

 

顔の中身をB「赤や黄色やピンク」系統で描いていくことで、表情に温かみが出てきます。

 

 

消しゴム(練りゴム)で不要な下描き線を消していきます。

 

 

髪や服などの細部を、やや濃いめの色で描き加えていきます。

 

 

最初にさらっと塗った部分を、今度は立体感・質感が出来るように描き加えています。

 

 

A「青・緑色」系統 と B「赤や黄色やピンク」系統を使い分けることで、髪の間からのぞく眉など

細かい部分の描き分けが分かりやすくなっています。

 

 

今回、リアルな絵というよりは透明水彩絵具の特性を活かしたいので

服など遊びができる部分はあえてざっくり塗ったりにじみを作ったりしていきます。

 

 

 

黒沢の顔立ちは骨格が際立つように、頬の影なども積極的に塗ります。

ただ、一気に塗るというよりは、徐々にホリを出していくつもりで・・

こういう作業は、お化粧をするときと同じ感覚かもしれません。

 

 

 

安達の顔は

鼻の高さと頬の柔らかさを丁寧に塗り重ねて立体感を出していきます。

 

 

仕上げの描きこみ作業をしていきます。

 

 

ここでも、段階的に少しずつ濃い色を使って 描きこんでいきます。

特に目は、いきなり黒目を描くとべたっとした仕上がりになってしまうので

眉を描いたりまぶたの立体感を出したりしたあとに

黒目の中心から塗っていくとやりやすいです。

 

 

青系で塗った髪の毛なども、あとから黄色系を重ねて柔らかさを出していきます。

 

 

頬や目元などにうっすら赤系を重ねると、血色のよい顔になります。

 

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正面を向いた安達の顔は、

中心をしっかり描いて周辺はふわっとぼかす をイメージすると

硬い印象にならずに仕上がります。

 

 

描きたりない部分がないか確認をして、完成です。

 

 

 

  • A「青・緑色」系統
  • B「赤や黄色やピンク」系統 

この2種類の色で描きました。モノクロにしてみると

立体的に統一された画面でしあがっていることが確認できます。

色の違いはあれど、影や光、形を丁寧に描いていくことで統一感ある画面になります。

 

 

一から肌色や服の色を作って・・・とじっくり取り組む描き方も楽しいですが、

今回のように、ひとまず使う色味を2種類にしぼってどんどん描いていくのも達成感があります。

今回使用した透明水彩絵具はセヌリエのハーフパンサイズになります。

鮮やかな発色で楽しく描くことができました☺

 

 

 

 

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