

先日、仕事(絵画教室)の日にちょっとずつ描きました。
水彩絵の具による花のスケッチです。
部屋に飾っていたカーネーションが、だんだん枯れてきたのですが
その、しなびてきた花の姿がとてもいいなあと思ったので
日常の一コマとして描きました。
【この日 使った道具や画材】
・透明水彩絵の具(セヌリエ・ホルべイン・クサカベ)
・下描きようの鉛筆(2Bくらい)と練り消しゴム
・絵筆2本(丸筆 細いのと太いの)
・筆洗(筆を洗える容器ならなんでも)
・筆拭きようの布(私は古くなったハンドタオルを使っています)
・水彩紙(この日はスケッチブックでした)
・マスキングテープ(色柄のない、画材として売っているものが絵の邪魔にならず、紙からも剥がしやすいです)
・食塩(いつもキッチンで使ってる塩を使いました)
水張りなどはせずに、気楽に描きだしました。
まず、スケッチブックの四方にマスキングテープを貼ります。
それから、あまり構図などは狙わずに
自分の描きたい雰囲気で 目の前の花をスケッチします。
(このあとに家事などをして、絵はいったん休憩。)
下描きがまとまったら
太めの筆に水をたっぷり含ませて、背景全体をぬらします。
画面がぬれているうちに、絵の具を筆にとって画面においていきます。
さらに、食塩を少量ずつ、画面数か所においておきます。
この時点では、花や花瓶は塗り残しています。
(このまま画面を自然乾燥させるため 再び放置します。その間に仕事をしてきました)
画面が乾燥したら 続きを描きます。
色もなじんで、食塩による効果もでてきた状態です。
花や茎、葉、花瓶の 「ポイントとなる部分」を細めの筆で描きいれていきます。
全体を塗るのではなく、影になっているところや 形の特徴がよくわかるところだけに色をのせます。
(このあと、後半の仕事のため再び画面を放置して乾燥させました。)
さいごに、完成に向かって描き進めていきます。
さきほどは塗らなかった部分を、バランスを見ながら塗っていきました。
描写やタッチなども、必要があれば 仕上げの時点で描き足していきます。
ただし、
あまり細かくなりすぎないように
あくまで雰囲気重視で、細密描写には走らないよう
絵筆のタッチが残るように
描いていきました。
「なんとなくこの花の印象が描けた気がする~」
と思ったところで、終了にしました。
今回使用した 蜂蜜で練られたセヌリエの固形透明水彩絵の具は、発色も伸びも素晴らしく・・・
少量でも十分な効果が得られるため、重宝しています。
私は少量しか使っていませんが とても伸びるのでほとんど減りません。
結果的に、コスパのいい絵の具という感じです。
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この日の絵は、日記のようなスケッチです。
写真のような細密画を描くのではなく、
あくまで自分が「この花はこんなふうだった」という記憶を描くためのもの。
ですから、
絵の雰囲気と 自分がこの花に抱いた印象が重なったところで
すみやかに筆を置いています。
描き過ぎることで、印象が変わってしまたりするのはもったいないので、。
こういう、1日の中で何回かにわけて制作していくやり方だと
気軽に続けられる気がします。
通常、何時間もぶっ続けで画面に向かうのは むずかしいものです。
私はこの絵は1日で仕上げましたが、
もちろん 制作が数日にわたってもいいと思います。
ぽつりぽつりと、その日・その時の記憶を記していくようなスケッチは
描いているときも、あとで見返すときにも
とても楽しいですよ。
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