硬質色鉛筆の廃盤|ステッドラーの色鉛筆staedtler mars lumochrom

ステッドラー社(staedtler)の鉛筆には、高校時代から かれこれ20年以上お世話になっています。

デッサン用の鉛筆といえば、ステッドラーのマルス・ルモグラフか三菱のHi-uni、もしくはトンボのMONO-100。

ステッドラーのマルス・ルモグラフは硬質でエッジのきいたタッチが出しやすく、

木材もドライで削りやすく、芯自体も細め。デッサンの仕上げにはもってこいの鉛筆です。

 

(三菱のHi-uniとトンボのMONO-100は、芯が太めで柔らかめ、木材もソフトなのでデッサンの中盤までや、風景画・人物画などにも向いていると思います)。

 

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そんなステッドラー社が出している色鉛筆も私は大好きで、

小学校時代に祖父が買ってくれたステッドラー社の水彩色鉛筆を今も大事に使っています。

ステッドラー社の製品は、さすがドイツ製だけあって タフな作り です。

祖父が買ってくれた水彩色鉛筆のほかに、もうひとつ愛用している色鉛筆がありまして

それが今回取り上げる『 staedtler mars lumochrom 』です。

 

正式な読み方がいまいちわからない・・・勝手に「マーズルモクロム」って言っていましたがこれで合っているのかな?

 

この mars lumochrom は、芯が硬いタイプの色鉛筆です。

 

 

最近、というかここ10年以上は画材屋でも見かけなくなったので

廃盤になったのかな?と思っていましたが・・・どうやら木製の鉛筆ではなくて

金属製のホルダーと芯が別売りの、ホルダータイプになっているようです。

(海外のサイトでは木製のmars lumochrom も販売しているようなので、日本での取り扱いが終了したのでしょうか?)

 

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このmars lumochrom 、鉛筆の硬さでいうと だいたい2Hくらいの硬さ だそうです。

 

実際に使ってみるとそこまで硬い感じはしなくて、せいぜいFくらいかな?という印象ですが、、

色鉛筆特有の粉っぽさがなく、サラサラとした描き心地ながら

細かい粒子がちゃんと紙の隙間に入り込んで しっかり発色します。

細く削っても、ちゃんと細いまんまの線で残ってくれます。

『塗り』より『描線』に向いている色鉛筆で、私はそこが気に入っています。

 

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また、芯が硬いのでけっこう使っても なかなか減りません(笑)。

 

 

上の写真は、私が持っているmars lumochrom 全色ですが、もう15年以上使っているのに

ほとんどの色が、まだ長いままです(笑)。

 

何色かだぶっているのは、画材屋で「廃盤になるよ」的な情報を得て

買いだめのつもりで2本ずつ買ったのでしょう。

そのあと、画材屋の店頭からmars lumochrom は消えました。

 

我が家のmars lumochrom はまだあと20年はもちそうですが(笑)

やはり、愛用している画材が手に入らなくなるのはさびしいです。

 

だれかにオススメしたくても、プレゼントしたくても、もう手に入らないとなると、やっぱり。

とくにこのmars lumochrom は、青系の色がきれい なんですよ。

私の一番のお気に入りはグレーですが、このグレーもちょっと青みがかったブルーグレーでいい色です。

 

お気に入りの色鉛筆をナイフで削っていると、幸せな気持ちになります。

だけどこの木製のmars lumochrom たちは限りある存在なので

削れば減るし、使えば減るし。

そこがちょっと切ないですね。

大事に、しかしケチらずに使っていこうと思います。

どこぞの画材屋の隅でmars lumochrom のデッドストックを見つけたら、ぜひ使ってみてください。

鉛筆の繊細さがそのまま色鉛筆になったmars lumochrom 、オススメです。

 

 

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