「美しき挑発 レンピッカ展」(2009年のブログから再掲)

タマラ・ド・レンピッカ・・異色の女性画家の展覧会に行ってきました。

渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムにて開催。

小学生の頃NHK「日曜美術館」の書籍に、ほんの小さなスペースで紹介されていた
レンピッカの絵。

 

見た瞬間、ビビっときました。
しかし 当時小学生だった私に買える値段の画集は見つけられず、
中学校に入ってから、TASCHENでやっと見つけて購入しました。

その後、レンピッカの伝記や関連記事などを見つけるたびに ときめいたものでした。


彼女は、上流階級の社交界で生きるために、画家としての自分を作り上げた女性
といっても過言ではないかもしれません。

虚飾や恋愛ゲームの真っ直中に身を投じ
その美貌と洗練された物腰そして
強烈なセックスアピールで人々を惹きつけつつも
絶対に絵筆を離さなかった情熱。

十代の私にとってレンピッカの姿はほれぼれするほど男前に映りました。

マドンナの「VOGUE」のPVには、タマラ・ド・レンピッカの作品が
多数登場します。


最初はレプリカかな?と思っていましたが
一部は本物でした。
あんなに沢山のレンピッカ作品を所有しているなんて!

また美輪明宏氏の邸宅にもかなり大きいサイズのレンピッカ作品がありました。

作品の素晴らしさもさることながら
生涯絵筆を手放さず
また女性として強烈に生ききった彼女の情熱が
作品に宿っているからこそ
みんなこぞって買い求めるのでしょう。

この画家の作品、印刷映えもしますが 実物の迫力が最高です。

最高級の絵の具を惜しみなく使っている、という事もありますが

自分の全身を宝石とゴールドで飾り立てながらも
装飾に勝るほどに輝きを放っていた
彼女自身を具現化したものではないでしょうか。

この展覧会で私が一番感動したのは、タマラ・ド・レンピッカの生涯最後の作品
絶筆となった二枚の絵のうちの一枚でした。
それまでのどの作品よりも、彼女自身の感情が宿っている作品だと感じました。
今もあの絵を思い出すと 少し体が震えます。

美術館は、作品を見に行く場所ですが、それ以上に
作家=人間の生涯を生々しく感じられる場所だと思います。

(この記事は2009年に書いたBLOGからの再掲です)