函館「高森明展-没後1年特別企画-」

 

高森明展は、開催からわずか2日目で、多くの作品に予約済のシールが貼られていました・・・。

 

たとえば少年野球をやっていたり、中学校では野球部に入っていたり、高校球児となった人たちは

社会人になり 野球とは離れた生活となっても、ずっと野球が好きなままではないでしょうか。

一度、情熱をささげたもののことは 簡単に心から離れません。

 

それに、自身で実際に野球をしていたら

プロ野球を見ていても、通常の人とは格段に 理解力が違いますよね。

自分自身の体験を通して、野球というものを知っているので・・・。

 


 

でも、すごくいい試合・奇跡的なプレー・天才的プレイヤーというのは

たとえ野球を知らない人が見ても「すごい!」と思わせるものです。

 

また、私はスポーツをしていませんが、スポーツを見ることは好きです。

ルールのことはよく解らなくても

アスリートの自己鍛錬や、それをサポートするエキスパートたち、またそのスポーツの知名度を上げる様々な施策などに興味があります。

 


 

画家・高森明は 音楽の世界でいうところの ミュージシャンズ・ミュージシャン(ミュージシャンのうち、特に音楽のプロであり同業者であるミュージシャンから支持されているミュージシャンを指す語)的な存在である・・と聞きました。

 

しかし、きのう函館市芸術ホールギャラリーで高森明作品の数々を前にして、確信しました。

 

 

 

 

高森明は、同業者からリスペクトされるのは当然だけれども(絵を描かれる方は見ればわかります。画材の知識から力量から取材に至るまで・・・)

 

高森明の作品展は、ふだん絵を見ない・美術には親しみがない・自分では絵を描かない人に

確実に響くものである と。

 


 

手のひらにのるくらいの小品から、200号(約2メートル60センチ×2メートルくらいの大きさ)までの大作が、約60点。

(函館美術館の半分程度の大きさがある)芸術ホールのギャラリースペースの壁面が狭く感じるほどのボリュームでした。

作品そのもののパワーと魅力をじっくり味わうだけでも、1時間はあっという間。

 

 

 


 

この企画展は、高森明の遺言から生まれたもので、

 

展覧会2日目にして 北海道立近代美術館をはじめ、道内の大きな美術施設・学校・病院・会社などに寄贈先が決まってしまっているので( 代表の方の手腕が素晴らしすぎます 

今後はもう二度と 見られない作品も出てくると思います。

 


 

 

 

 

 

 

無料で、ここまでの作品が、この規模で見られるのもすごい・・・。

 

 

 

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