法廷画を描かせて頂きました|2018年函館にて一番印象深い絵のお仕事
法廷画。
今年2018年は、貴重なお仕事のご依頼を頂きました。
ある日突然連絡があり
「近日中に法廷画をお願いしたい」とのことでした。
その日のうちに法廷画の描き方や裁判のことなどを調べて、手帳にメモをとり、サンプル画を2枚作成して打ち合わせに臨みました。
そして裁判当日。
私は裁判所へ行くのも初めてでした。
報道陣でひしめきあうなか、ご依頼をくださった皆さんの優しいサポートに感謝しつつ
お仕事を終えることが出来ました。
被告が室内に入ってくるとき、顔を見られるのは3~5秒ほどでした。入室後、すぐに後ろ向き(裁判長側からは正面)に座ってしまうので、一瞬確認した顔をすかさずスケッチして、そのあと別室に移動して描きこみ・彩色を行いました。
今回のお仕事では2日間、法廷画を作成しました。
1日のお仕事としては
スケッチ~仕上げ(水彩絵の具による彩色)まで約35分の中で 3枚の法廷画を描きあげました。
その後すぐに全国のニュースで描いたばかりの法廷画が流れたのには驚きました。また、局の方のご厚意により、私の名前も出していただきました。本当にありがとうございました。
報道陣の方には、私の制作スピードと完成作品をほめていただき光栄でした。
35分で3枚の水彩画を描いたのは初めてでしたが、美大受験の時に猛スピードで絵を完成させる訓練をしていたのが役立ちました。
また、学生時代はお小遣いを稼ぐために路上で似顔絵描きをしたり、漫画家時代は一晩で原稿10ページほどをイチから描き直したりしていました。
あの当時はただただ必死だったけれど、思わぬところで早描きの経験が役にたったなと感じます。
今回ご依頼くださった皆さま、本当にありがとうございました。