函館の人、「表現が好き」な層の厚み。

東京から函館に 作品発表の場を移して8年が過ぎました。

やっぱり、函館はいい街です。

それまでの私は美大在学中に東京都美術館での公募展に始まり

都内ギャラリーで年一回個展を中心に絵画・漫画・イラストの発表を10年ほど続けていましたが

2011年に七飯町に移住してからは

仕事以外の発表はほぼ函館市内のギャラリーで行ってきました。

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函館での個展をスタートしてから、

まず驚いたのは 見に来てくださる方の感想や反応が鮮烈でまっすぐなことでした。

思ったこと、感じたことをしっかり伝えてくださるので勉強になります。

 

函館の人々がまっすぐな感想を伝えてくれる理由として 美術に限らず「表現」を楽しむ習慣が当たり前にあることが挙げられると思います。

音楽、発信、演劇、手芸・・などご自身で何か表現を行っている方が多く、

それらが生活に密着した形で継続されていること。

その上で 表現つながりの知り合いが多いこと。

 

表立って活動をされている方ばかりでなく、

人前にはあまり出ないけれどコツコツと自分で続けていらっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。

数十年ぶりに作品発表をしたとか、人前に出したことがないけれど好き、という方たちにも

たくさん出会いました。その作品・表現の素晴らしいこと。

私の祖父も、ものづくりが好きで絵や木工、焼き物などをコツコツ制作していましたが人前には滅多に出しませんでした。

 

そうした函館の人々の作品・表現に出会い 驚いてきた私からすると

「こんなに素敵な作品なのだから ぜひ発表を」と思ってしまうのですが

発表や活動を求めているわけではなくて、純粋に表現が好きで

続けているという方が多くいらっしゃいました。

そういった思いを聞くたびに、大好きだったおじいちゃん・・・亡き祖父の姿が浮かびます。

 

祖父がコツコツと作り続けていたたくさんの作品たちもまた、

誰かに見せてどうこうするものというよりは

「表現が好き」という気持ちの結晶体として生み出されていました。

 

「表現が好き」という在り方を思い出させてくれるのも

この街、函館と ここに暮らす人々なのです。

 

 

 

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