「力の抜き方」について|主観的な考察

先日、Twitterで「一生懸命やる人は周りの人を疲れさせる」という内容を目にしました。
私は数年前、人から「がんばると疲れるよ」と云われたことがあって
(そりゃあがんばると疲れるのは当たり前だけど、・・がんばらないで物事を進められるのかな?)と思ったのでした(自分ではいまいち飲み込めない内容だったので覚えていました)。
先日ふと目にした「一生懸命やる人は周りの人を疲れさせる」ということと
「がんばると疲れる」ということ。この2つが、なんとなくリンクしたので
今日は、
「がんばる」ことをしない状態・・・「力を抜く」について
主観的な内容で、書いていきたいと思います。
『がんばるなら、体力のあるうちに』
私が30代のはじめ頃に絵画教室を開講したとき
「若くして自身の教室を開かれたのは、どうしてですか?」と聞かれたことがあります。
そうですよね、個人運営の教室ともなると、たいてい50代~60代くらいのベテランの方が開く印象があります。
私はこう答えました。
「教室を運営するのは大変なことだと思うので、体力のあるうちにやっておきたかったんです」
と。
実際問題、教室の開講には体力がいりました。
詳しくはこちらの記事にも書いてあります。
教室に限らずですが、新しいことを始めるのって体力気力ともに消耗しますよね。
特に初めてのことなら、なおさらです。
私は今まで生きてきた中で「がんばらずにできたこと」ってイマイチ思い浮かばなくて
何かやるには、がんばらないと出来ないっていうのが自分の中にありました。
けれども、そのがんばりの中には
色々と無理が生じたことや、必要のないエネルギーを注いだりしたこともあったと思います。
もしかしたら、もうちょっと休めたのかな、とか。
しかし同時に、がむしゃらにがんばることが 初めてのことに向かう不安や緊張を忘れさせてくれた部分も大きいと思うのです。
それらも含めて、当時はまさに
体力があるからこその「がんばり」がきいたんだな~と ・・・振り返ってみたり^^。
「力を抜けるようになるのは、2・3回目以降から」
もし私が今後、他に教室を開くことがあるとしたら
最初の1回目よりは、スムーズに出来る部分が多いかな?と思います。
(力を抜けるかどうかはわかりませんが、少なくとも)
最初の1回目でつまずいた事に関しては、つまずかずに済むはずです。
初回は自分一人で抱え込んでいた色々なことも、
人に手助けを求めたり 話を聞いてもらったりしながら進めていけば
必然的に、力を抜くこともできるでしょう*
ということは・・・どちらにしても、最初の1回目はがんばっておかないと
成功・失敗の情報をストックすることも出来ないのでは?
(何もしないなら別ですが)何かしようと思うなら
初回に「全力でやる」ことは 避けては通れない道!
ではないでしょうか。
そして次回からは、今までの経験をもとに
力を抜けるところがわかってくる ・・・のかもしれません。
「一生懸命やる人は周りの人を疲れさせる」ということと
「がんばると疲れる」ということ。
これらを考えてみると、
「一生懸命やる人」=「力の抜きどころがわからない人」となります。
いってみれば、初心者です。初心者は、やり方が分からないから全力でやります。
初心者の周りにいる人は、それは疲れるでしょう。自分自身を顧みても、思い当たることは数限りなく・・・・ありますw。(今もって、私の周りの人達は大変だろうなあと思います。)
しかし、たとえば80代になってからだと
今と同じがんばり方は出来ないのが事実です。
・・・ですから私は、何かをやろうと思ったら
初心者として、周りを疲れさせたり、自分も疲れたりするのは
これはもう仕方ないんじゃないかと。
初回から、勘所やコツ、力の抜きどころまで熟知している場合をのぞいては
やったことないなら、一生懸命やるしかないし
がんばれば疲れるんです。
周りも疲れるよそりゃ。
ただ、その先からは
力を抜けるところは抜いて 新たな部分に集中できるようになるかもしれないし
「あのときは大変だったけど、がんばって良かったな」と思える時期が
くるかもしれないじゃないですか。
今現在の時点で、周りに配慮しすぎて物事に手をつけられなかったり
自分のリスクを心配して動き出せなかったりするのなら
それはそれで いいと思います。・・・というか、当然のことです。
私も、周りにしわ寄せがありすぎたり、リスクが大きすぎたりすることには
取り組めません。
ただ、そういうデメリットなどを気にすることなく、
ふと 動き出せることも きっとあるんです。
そういうことが見えたら、その時には ふと 動き出せばいいんじゃないかな と思うのです。
そんな時には、「力が抜けている」のかもしれません。