絵画の個展を準備しながら思う絵を描く楽しさ

昨日は幸先のよい1月1日を過ごすことができました!
今日のブログ内容も、日記になります。
今日は近所の神社へ初詣に行って来ました。そこでも、大好きな可愛い姉妹にばったりお会いできてテンションあがりました(笑)。おみくじも大吉でした!
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じつは現在、絵画の個展直前なのです。
御厚意から 急遽、個展を開催させて頂けることになったのが一か月前。
ふだん描きためている作品はあるのですが、私の場合「個展」は一貫したテーマの作品を出すことが基本で、なんでもかんでもの作品を並べるわけにはいかないのです。
まず会場を見てから、そこに合わせて自分の中で物語をつくるように
個展のテーマを構成して、タイトルや説明文を決めます。
そのあと、メイン作品となる絵を制作してから、その他の作品をつくっていきます。
そのためにも個展の場合は ほぼすべてを新作で埋めたくて、年末年始は仕事の合間をぬって制作をしていました。
個展のお知らせです。
月村朝子 絵画展「After image 8 ー水あとの記憶ー」
会期:2018年1月16日(火)~2月4日(日)
会場:函館国際ホテル ギャラリーカリヨン(函館市大手町5-10)
入場無料
函館での個展は今回で10回目となります。
函館の景色や人を描いた新作展です。
よろしくお願い致します。 pic.twitter.com/WkIq32AKxO— ツキムラ1/16~2/4個展@函館 (@tukiasa2) 2017年12月28日
今日も1枚描き上げたので、現在6点の新作が仕上がったことになります。
あと2枚を今週中で仕上げます。
1枚にかかる時間は、下描きを含めるとだいたい10時間ほどでしょうか。
ただ10時間あればいいというわけではなくて、その前に取材をします。
描きたい場所へ足を運んでスケッチをしたり、モデルさんをお願いしたり、絵の構想を練ったりします。また制作段階では、仕事や家事の合間に、完全に集中できる環境を用意するのがちょっと大変だったりもします。
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でも、こんなことを言うと笑われるかもしれませんが
自分の絵が上達していくのって、すっごく面白い んですよ。
勉強すれば勉強したぶんだけ、練習すれば練習したぶんだけ、上達します。
さらに個展直前のギリギリなスケジュールで、追い込まれて集中した時にもけっこう上達します(笑)。まさに今ですね。
これが本当に面白くて、キツイことももちろんあるんですけど、とにかく楽しい です。
こういう時の楽しさって、ちょっと他では味わえないくらいのものです。
絵画に限らずだと思うのですが、何かひとつに没頭している人って同じようなヨロコビを味わっているんじゃないかなと思います。
こういうものがあると、完全に酒に溺れたり博打に走ったりしなくて済むんですよね、きっと・・・。
私は絵画教室を運営しているし、イラストや絵でお金を頂いたりもしていますが
それが仕事でも仕事じゃなくても、絵画が大好きなんです。
ですから、今みたいな追い込み制作の時期は ほんとうは大変だったりもするのですが
トータルでみると相当幸せな時間を過ごしているのです。
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あと、ちょっとマニアックですが、画材=道具を使うヨロコビもあります。
今年の布陣。
水彩パレットには何種類かの #水彩 #絵の具 を使いやすくセット。日本画調の彩色には吉祥の #顔彩 を使っています。
数年経っていい飴色になってきた #鞄のいたがき の #システム手帳 をメインに。
今日で1枚仕上がれば、明日はお散歩に行けるかなあ。
#手帳ゆる友 #シス手研 pic.twitter.com/aWXHxXGEX1— ツキムラ1/16~2/4個展@函館 (@tukiasa2) 2018年1月2日
今回使用している画材は、水彩絵の具がメインです。
油絵具・アクリル絵の具メインで20年くらい描いてきた私にとって、やり直しのきかない水彩絵の具は難しい画材なのです。
油絵具やアクリル絵の具は、上からどんどん塗り重ねることができるので失敗があまりありません。
でも水彩絵の具は、塗り重ねには向かないので一発勝負。失敗は失敗としてはっきり出ます。
私にとっては難しい絵の具ですが、これがまたすごく面白いのです。今まで知らなかった描き方が出来るし、使いづらい道具だけにそれだけ伸びしろがあるし(笑)すべてが新鮮です。
パレットなどのビジュアルも可愛いし、たまりませんね。
そんなこんなで、1枚1枚かみしめつつ制作をしています。
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絵を描くって、けして特別なことじゃなく、誰でもほとんどの人が出来ることだと思います。
ただ、考え方によって描く行為をものすごく楽しくすることが出来るし、
新たなことにチャレンジをすることで、苦しんだ末の喜びを得ることもできます。
知らなかった自分自身と絵を通して対話ができます。
そしてその対話は、他者にも伝わるものかもしれません。
個展開催まであとすこし。絵を見てくれた人に、何かが伝わることを願いつつ
自分自身との対話を深めつつ、画面に向かっています。