「自分」が好きで絵を描く or 「絵画」が好きで絵を描く 表現を愛すること

 

「自分」が好きで絵を描く のか

「絵画」が好きで絵を描く のか

似ているようですが、実際には ほぼ正反対かもしれません。

30年ほどにわたって絵を描いたり見たりしてくると、

・制作者自身の なにがしかを達成するための作品と

・絵画という表現やそれにまつわることを追いかけるための作品

というように「制作者が何(どこ)に向かって描いているのか」が

見えてくるようになります。

 


 

自分のためだけに描き続けるのはくるしい

=自己愛からくる作品は渇望と隣り合わせ

管理人自身、10代20代は自分自身を追い込むようにして

内面世界を作品に描いてきた部分があります。

ただ、幼少のころから 絵を描くのと同じくらいに見ることが好きだったので

色々な画家・作家の作品を見に行ったり本を読んだりしては

「自分自身を離れたところにある 精神性」といったものが

表現をささえる柱だと感じてきました。

 

自分自身を吐露するだけの作品も描いていましたが

それだけでは進んでいけないことに気づいてもいました。

自分を愛したり、自分のためだけに動いたりすることも大切です。

でも、結局 自分の内面に向き合い続けることは 過去を繰り返し追体験することになります。

自分自身は、今まで積み重ねてきた過去によってつくられてきたものだからです。

過去を変えることはできないので、

自分自身の中だけを見つめても 現在の自分を超えるヒントは あまりありません。

結局、自分自身に向き合い続けると

現在の自分に何が足りないのかもわからないままに

渇望感だけを抱え続けることになります。

 


 

表現そのものを愛すること

 

画家でもある主人と暮らすようになって 数週間がたちました。

日々 主人の 絵画・美術への姿勢や知識に学ぶことが多く、

同時に管理人が自分自身 どんなふうに絵画・美術と付き合ってきたのか

気付くことも増えました。

 

 

 

そんな中で、

自分自身のことが好き(=好きになりたい)という気持ちをモチベーションにした作品は

(管理人の場合ですが)年齢とともに描き続けることが難しくなってきたと実感しています。

「自分自身を離れたところにある 精神性」といったものは

どんなふうに宿るのでしょうか。

きっと 自分が携わる「表現そのものを愛する過程」で

少しずつ 育っていくものだと思います。

そのためにも、表現を学び続けていきたいと願う 今日この頃です。